高齢者雇用を満期で退職した会社から手伝って欲しいと依頼があってのアルバイト、退職し約10ヶ月、毎日が日曜日の自由人で過ごした体が起床5時30分で片道2時間の通勤が出来るのか!そんな心配をかき消す様に武道館にも行けるな~と、そんな思いもプラスされて引き受けたのでした。
今日はアルバイトの話はさておき高松に赴任した時からの行きつけ居酒屋についてお話しましょう。
38歳で2度目の高松勤務になり9年それから大阪、広島と転勤して離れた期間があったものの65歳の爺になるまでの27年間、暖簾を右手でひょいと上げて入った居酒屋。
高松は琴平電鉄の栗林駅から踏切を渡った左側に 居酒屋 武道館
がある。
ここは10人ほどが座れるカウンターと4人がけのテーブルが一つ、そして奥まったところに四畳半ほどの座敷があり黒板に書かれた今日のお薦めメニューそして常メニューの焼き鳥、焼きそば、焼きうどん、他と盛り沢山の品数を揃えたサラリーマンの息抜きにはもってこいのお店で冬場はおでんがメニューに追加される。
その店を切り盛りするのはママの松村節子さん、お歳は・・まっ、この年数ですからご想像にお任せですが美人のママで旦那様は、もう何年前になるのでしょうか鬼籍に入られ、それからは細腕繁盛記を地でいくママさんですが今は、これまた若くて美人の丸ちゃんが手伝ってくれています。
『居酒屋 武道館』
『武道館』と言うお店の由来についてはハッキリと聞いた訳ではなく旦那様が武道家であったからと思いこんでいるのですが以前はヌンチャク等も飾っていた様な、当時、カウンターの中から武道家のご主人が、お客さん“骨酒飲みませんか”と薦められた事を思い出します。
38~40歳代、兎に角、仲間とよく飲みました、愚痴もこぼしましたし気勢も上げ論争もした馴染みの居酒屋です。
58歳で役職定年になり高松営業所に戻ってからも65歳で退職するまでの7年間、暖簾を右手で上げてカウンター席の一番奥に座り生ビールとカウンターの上に置いてある作り置きの総菜を注文してグビグビとビールを飲む、長かったサラリーマン人生、何が良いって、これが良いんだよね~。
私は一人で飲むのはあまり好きではなく大体が事務所の仲間と飲むのが常なのですが定時での業務終了は嘱託の爺だけで現役はどうやっても7時過ぎ、皆を待つ2時間で爺は出来上がってしまう、それから一人また一人とやってきて話が盛り上がって更に飲む、そして10時になって、お先にと終電の1本前で帰宅する、このパターンなものですからだいたい翌日は決まって二日酔い気味になってしまいます。
退職してから10ヶ月、善通寺~栗林公園駅までの電車賃は¥590.ですから琴平からのJRが無くなると家まではヘイ!タクシーと言うことになってタクシー代が約¥1700.つまり交通費だけで¥3000.は掛かるし又、女房に高松まで飲みに行くとも言い出せず今回のアルバイトは渡りに船となった訳です。
善通寺にも飲み屋はあり自治会の人と年に3回ほど行くのですが所謂一見さんですから通算27年間の『武道館』とは趣も異なるのは当然ですね。
ちょっと早く切り上げて琴平発のJRに間に合えば¥210.で済みますがJR琴平駅は乗客も少なくガランとしたホームに酔っぱらった自分の影が一つ、まだ10時と言うのに何とも寂しい。
ローカルなんですね~
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