2018年9月4日火曜日

【1】 RC 1/10金属ゼロを作る プロローグと主翼桁


 そもそも無謀な挑戦なのですが所謂、模型キットではなく極力さくらじいオリジナルで更に金属で零戦を作って飛ばせないか!
 アッ!ハッハッハと笑われそうなのですが兎も角、作ってみようと思い立って作り始めた「オリジナル金属ゼロ」やはり思った通りに難易度が高く、試行錯誤の連続でした。

 と!!2014年7月にこんな文章で書き始めた「オリジナル金属ゼロへの挑戦」でしたが先月のブログでラジコン機として飛ばす事が出来ずに最終話となってしまいました。

 操縦装置の不具合や強度不足を手直しし乍ら完成させると言う選択肢もありましたが時間は一杯あるのだから作り直した方が早いと言う事で新たにブログ『RC 1/10金属ゼロを作る』と題して新たに開始する事にしましたのでジジイの自己満足ブログですが今後ともご一読頂けたら嬉しいです。

 退職して自由人となり5年が経過、まあ~節目でのラジコン部品をインターネットで代引き購入する以外は近場のホームセンターで買って来る材料で作るのですから費用と言いますか予算は知れたもの、さくらじいの残日を楽しむのには好都合と言う訳です。

 何故「オリジナル金属ゼロへの挑戦」は失敗したのか。

 実機構造に拘り過ぎてしまいラジコン機としての作り方を無視してしまった。

 ① ラジコン機として不要な翼内燃料タンク、折り畳み翼先端機構等はいらな
     かった。

 ② 昇降舵(エレベータ)・方向舵(ラダー)の稼働をワイヤー構造とせずにロッド
     構造するべきだった。

 ③ 補助翼(エルロン)・フラップを稼働させるリンク機構が主翼の小骨構造を
     実機に拘った為に極小なスペースに無理やり押し込まざるを得ず複雑な構造とな
     り可動範囲が狭くなってしまった。

 ④ 主脚引き込み機構については主翼を作った後でラジコン用引き込みモジュール
       (トラクタ)を強引に取り付けたために2.8Kgの機体をランディングさせる
    だけの強度を得る構造に出来なかった。

 ⑤ 燃料タンクについてはエンジン架と防火壁の関係で市販の燃料タンクを収納で
     きるスペースが得られず自作の燃料タンクとなってしまった事でエンジンと燃料
     タンクの位置関係をメーカー推奨の配置に出来なかった。

  以上、他にも多々あると思うのですがディスプレイモデルじゃあなくてラジコン
  で飛ばすんだ!??と言う事を最優先にしてもう一度製作する事にしたのです。

  さて完成まで何年かかるのかなんて関係ないのですが目標は5年かなと思っています。

 先のブログで何回も書きましたがグビグビと缶ビールを飲み空になった空き缶の軽さにこれでラジコン機を作ったら飛ぶなあ~・・そんな妄想から始まったのが金属ゼロを作る気になった原点ですからね、イイカゲンな妄想なんですけれども、絶対に飛ぶ!??と信じているのです( ,,`・ω・´)ンンン?アホでしょう。


 ホンマに懲りないジジイです。

 今朝のNHKだったかなあ~私と同じような年齢の自由人さんが趣味部屋でジオラマを作っていると言う話があって、おお~と思う程に素晴らしいリアルな昭和のジオラマ。

 その自由人さんが“女房に・・どうだあ~”と言ったら“ふうぅ~んん“と言うだけなんですよ、と話していました。

 まあ~何処の家庭も一緒だなあ~でも、さくらじいの場合は“あんたが死んだらどうするのおぉ~”ですからね、男のロマンは理解してもらえないか。

 おっと、趣味ブログらしくない脱線をしてしまいました。

 これから始めるRC 1/10金属ゼロは失敗の結果とは言え7年間「オリジナル金属ゼロへの挑戦」として楽しませてもらったノウハウがありますから正直、出来るかなあ~と言う不安はないのです。

 では始める事にしましょう「RC 1/10金属ゼロを作る」

 大失敗のオリジナル金属ゼロへの挑戦ですが試作機ですから、これのノウハウを活用し進めて行くのは勿論です。


 主翼1/10縮尺図・・流用です。

 
 胴体1/10縮尺図・・これも流用です。


 オリジナル金属ゼロへの挑戦で得たノウハウです、気が付いたらこんなになっていました。


 大日本帝国海軍航空工廠のゼロ戦21型図面(研究図面で抜粋) 左

 大日本帝国海軍航空本部のゼロ戦21型 取扱説明書 右


 オリジナル金属ゼロへの挑戦で作った1/10縮尺の型紙・・流用と言うより参考ですね。


エンジン架・キャノピー・エンジンカウリングそしてスピナーの押し型


アルミ管曲げ冶具・スリット切り欠き冶具・後部胴体冶具


 各種製作台


 作る順番は・・・やっぱり主翼からかなあ~飛行機ですからね、翼を作る、これが一番の醍醐味かもしれません、翼が出来れば後は成り行きです。

 行った事はないのですが大英戦争博物館に展示されている主翼骨格の実物写真。


 主翼のメイン骨格構造である前桁・后桁をアルミ材から切り出すところから作業の始まりです。

 今回使用するアルミ材はホームセンターで入手できる㈱久宝金属製作所の0.6mm厚455mm×910mm 品番H310を使用しました。



 切り出す作業写真ですが切り出し線をケガキし冶具で挟んで折り曲げる事により金属疲労をもって切り離す。

 ケガキで切り込みを入れているので2~3回の折り曲げを繰り返す事で金属疲労により切り離す事が出来ます。

 これは金切り鋏を使って行う方法よりも歪みを少なく加工できます。


 切り出した桁の両端を同じ冶具を使って折り曲げ加工する。


 折り曲げ加工した桁にL折り曲げ加工したアルミ材を1.4mmφ×2mmのマイクロビスを使って固定し完成ではH構造にする。



 これを左右前桁・左右后桁と合計4本作ります。


 ここでは20mm機銃の四角窓そして主脚シャフト用の円形窓はラジコンでは不要なので穴あけ加工は省略です

 又、翼端も折り畳み構造としませんので桁は翼端まで伸びています。


 前回のオリジナル金属ゼロへの挑戦ではホンマに出来るかなあ~と言う自信の無さもあり途中断念も予想されましたので右主翼→左主翼→全部胴体・・と失敗しても損害を最小限にすると言う考えに囚われ(それが結局はラジコン飛行機としての失敗に繋がったのですがね!!)て進めた作業でしたが今回のRC 1/10金属ゼロを作るでは主翼全体を完成ざせる、つまりラジコン機としての機能であるエルロン・フラップをそして引き込み式主脚の動作までを確認して主翼の完了と言う方法手順に替えました。

 左右主翼の前桁・后桁



 オリジナル金属ゼロへの挑戦では骨格を粗完成した後に左右主翼の連結を行ったのですが今回は最初から左右主翼を連結した状態で作る事にしました。

 と言う事で上反角の傾斜が1/10≒5.71°になる様に連結板を製作しました。


 以後は前桁・后桁を小骨で順次結合させ形に仕上げていく作業が続きますが実機図面に拘らずにラジコン機として試行錯誤を繰り返しながらの作業を進めていきます。


 前桁と后桁はリブと呼ばれる小骨で連結するのですが、ここはラジコン機としてのサーボを乗せなければならないので平板の板を底面に取り付ける形で固定・さてその後は!??



 趣味ブログ RC 1/10 金属セロを作る 8月号はここまでです。

 最後に”さくらじい航空機製作所”現在の工場写真を紹介して失礼します。


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