【Ⅳ】胴体の製作 2/
【Ⅳ】-2 エンジンカウリングの製作 1/2
金属材料を使いオリジナルで零戦を作る・・何て無謀な!?と本人も思いながら作っているのですが作るに当っては、最初の段階でこれは無理かも!と思えるハードルがあって、一番高いハードルが今回のエンジンカウリングの製作、つまり平たい金属板を曲線に加工する、エンジンカウリングが最も難しいと思っているのですが他には胴体と主翼・水平尾翼そして垂直尾翼など接合部分(フィレットと言うらしい)と尾輪覆いの湾曲ですね、これをどうやって加工するか。
甚だ心許無いのですがチャレンジです、これらの目処が付いたら後は根気のみで機体の製作が出来ると考えています。
友人のNさんが言います“ゼロ戦の流麗な機体曲線は作れるの!?
先のブログ『零戦二一型(A6M2b)1/16スケール金属本体模型』でお話しました㈱ディアゴスティーニの作品写真です。
これは1/16のディスプレイモデルですがこれを参考にして1/10スケールで機体重量も同縮尺の空飛ぶ金属ゼロ戦を作りたい!?
このディスプレイモデルで作ったスケール1/16エンジンカウリング
はてさて!??どうやって作りましょうか、先ずは1/10スケール図面を書きましょう、おっと!その前に海軍航空技術廠編の図面ですが・・うう~ん!?
原図はこの「発動機覆線図」しかありません。
「発動機覆線図」から1/10スケール図を起こして実寸法を出しました。
さて、ここからが思案のしどころ検討に入るのですが当初、安直に生ビール缶が使えないかと考えたのです、直径寸法が1割ほど大きいのでそのままでは使えない。
どんな加工をするにせよ型は必要だなあ~でも金型何て出来ない相談ですから、ここは素人でも出来る木製で型を作りましょう。
1/10スケールで作ったカウリング先端の木型です。
TVで見た職人の技・・「へら絞り」・・この職人技を素人のナンチャッテ!!へら絞りで出来ないかなあ~・・。
勿体ぶらずに結論から・・・見事に失敗、巧く出来ません・・当然ですが!?
ナンチャッテへら絞りですが旋盤なんて勿論ありませんから、そこは先のブログでお話をしました主脚のタイヤ作りで用いたドリルで挑戦してみた訳です。
ドリルスタンドにドリルを逆から挿入して固定。
木型と加工する厚さ0.3mmの円盤アルミ板をボルトに通してドリルチャックに固定する。
ドリルスタンドにてこの原理でへらを固定する治具を取り付ける。
TVでスーパー職人さんが使用する“へら”なんて有りませんからホームセンターで物色した、似た様な代用工具(鉄筋組で使用する工具らしい)を購入して挑戦してみた次第です。
回転する物の加工ですから安全対策にゴーグルと鹿皮の作業用手袋をしての作業です。
へら絞り!?1回の失敗で諦めた訳ではないのですが短冊に切ったアルミ板を木型に巻き付ける様にしアルミシートで貼って作る方法も検討してみました。
それなりの形状にはなりましたがアルミシートの張り合わせが目立ちます。
イマイチ感は拭えません。
カウリング後部の筒も繋げてみました。
0.3mmのアルミ板ですからヤスリ掛けと言うのも!?又、パテによる滑らかさ??
金属に拘る模型ですからねえ~塗装してゴマカシテも意味が無い・・・。
友人Nさんが言う「流麗な機体曲線」を確保するには・・うう~ん!?もう一度、へら絞りと言う手法に挑戦してみるしかなさそうです。
今度は板を湾曲に絞るのではなく、筒を前のめりに絞っていくのはどうだろうかとも考えています。
何せ作業場が鉄板1枚のガレージなものですから8月の日中はまるでオーブンの中、とても作業出来る環境ではありませんので9月に入って気温が下がりましたら再度のへら絞りにチャレンジし次回のブログ【Ⅳ】-3 エンジンカウリングの製作 2/2でお話をさせて頂きましょう。
先のブログ『零戦二一型(A6M2b)1/16スケール金属本体模型』でお話しました㈱ディアゴスティーニの作品写真です。
こんな風に出来るのかなあ~