2015年8月28日金曜日

オリジナル金属ゼロへの挑戦 11/ エンジンカウリングの製作

【Ⅳ】胴体の製作 2/ 
【Ⅳ】-2 エンジンカウリングの製作 1/2

 金属材料を使いオリジナルで零戦を作る・・何て無謀な!?と本人も思いながら作っているのですが作るに当っては、最初の段階でこれは無理かも!と思えるハードルがあって、一番高いハードルが今回のエンジンカウリングの製作、つまり平たい金属板を曲線に加工する、エンジンカウリングが最も難しいと思っているのですが他には胴体と主翼・水平尾翼そして垂直尾翼など接合部分(フィレットと言うらしい)と尾輪覆いの湾曲ですね、これをどうやって加工するか。
甚だ心許無いのですがチャレンジです、これらの目処が付いたら後は根気のみで機体の製作が出来ると考えています。
 友人のNさんが言います“ゼロ戦の流麗な機体曲線は作れるの!?


 先のブログ『零戦二一型(A6M2b)1/16スケール金属本体模型』でお話しました㈱ディアゴスティーニの作品写真です。


これは1/16のディスプレイモデルですがこれを参考にして1/10スケールで機体重量も同縮尺の空飛ぶ金属ゼロ戦を作りたい!?

 このディスプレイモデルで作ったスケール1/16エンジンカウリング


はてさて!??どうやって作りましょうか、先ずは1/10スケール図面を書きましょう、おっと!その前に海軍航空技術廠編の図面ですが・・うう~ん!?
 原図はこの「発動機覆線図」しかありません。


「発動機覆線図」から1/10スケール図を起こして実寸法を出しました。

さて、ここからが思案のしどころ検討に入るのですが当初、安直に生ビール缶が使えないかと考えたのです、直径寸法が1割ほど大きいのでそのままでは使えない。


どんな加工をするにせよ型は必要だなあ~でも金型何て出来ない相談ですから、ここは素人でも出来る木製で型を作りましょう。


 1/10スケールで作ったカウリング先端の木型です。


TVで見た職人の技・・「へら絞り」・・この職人技を素人のナンチャッテ!!へら絞りで出来ないかなあ~・・。
 勿体ぶらずに結論から・・・見事に失敗、巧く出来ません・・当然ですが!?


ナンチャッテへら絞りですが旋盤なんて勿論ありませんから、そこは先のブログでお話をしました主脚のタイヤ作りで用いたドリルで挑戦してみた訳です。



 ドリルスタンドにドリルを逆から挿入して固定。
 木型と加工する厚さ0.3mmの円盤アルミ板をボルトに通してドリルチャックに固定する。
 ドリルスタンドにてこの原理でへらを固定する治具を取り付ける。
 TVでスーパー職人さんが使用する“へら”なんて有りませんからホームセンターで物色した、似た様な代用工具(鉄筋組で使用する工具らしい)を購入して挑戦してみた次第です。
 回転する物の加工ですから安全対策にゴーグルと鹿皮の作業用手袋をしての作業です。

 へら絞り!?1回の失敗で諦めた訳ではないのですが短冊に切ったアルミ板を木型に巻き付ける様にしアルミシートで貼って作る方法も検討してみました。


それなりの形状にはなりましたがアルミシートの張り合わせが目立ちます。
 イマイチ感は拭えません。


カウリング後部の筒も繋げてみました。
0.3mmのアルミ板ですからヤスリ掛けと言うのも!?又、パテによる滑らかさ?? 

金属に拘る模型ですからねえ~塗装してゴマカシテも意味が無い・・・。



 友人Nさんが言う「流麗な機体曲線」を確保するには・・うう~ん!?もう一度、へら絞りと言う手法に挑戦してみるしかなさそうです。
 今度は板を湾曲に絞るのではなく、筒を前のめりに絞っていくのはどうだろうかとも考えています。
 何せ作業場が鉄板1枚のガレージなものですから8月の日中はまるでオーブンの中、とても作業出来る環境ではありませんので9月に入って気温が下がりましたら再度のへら絞りにチャレンジし次回のブログ【Ⅳ】-3 エンジンカウリングの製作 2/2でお話をさせて頂きましょう。

 先のブログ『零戦二一型(A6M2b)1/16スケール金属本体模型』でお話しました㈱ディアゴスティーニの作品写真です。
 こんな風に出来るのかなあ~


2015年8月17日月曜日

トラクター・・デビュー!?と晴耕雨読なんてね


 突然!!の写真で失礼致します・・・見た目は農業のprofessional ??


 サラリーマンの三男坊として生まれ育ち、私も親父と同じ民間企業のサラリーマン稼業で飯を食い凡そ農業とは縁のない人生を送ってきたのですが定年になって女房実家の畑を終焉の地と決め、根を下ろすに至った話は先のブログでさせて頂きました通りです。
 この地域(自治会)の9割は農家なのですが我が女房実家も米、麦そして野菜類で代々生計を立ててきた農家なのです。
 日本の農業で危惧されている後継者不足ですが後継者が居なくて休耕田が増加する現状はこの界隈でも同様で労働力の高齢化によるものなのでしょうか数軒の農家が集り法人組織となって3年目、実家もそのグループに入っているのです、しかし義親父さんも86歳の後期高齢者、農業には定年は無いと言うものの、いよいよ共同作業ももう無理と自覚してからは法人の皆様にお任せ状態になっています。
 今年も麦の収穫を終え田植えの始まる6月の中旬になって法人の方から人が足りなくて手伝ってくれ~と言う要請が女房を介してあり、農業ど素人の私に出来る事ならばと引き受ける事にしました。
 内容は、JA育苗センターから苗を運んでもらいたい・・と言う事なので。
 そんな事なら・・と実家の軽トラックを運転して田植えが終わるまでの数日間を4往復して運んだでしょうか、まっ!義親父さんの影武者と言ったところですかね。

 田植が済んで暫く経った土曜日に法人の方から“足洗をするから参加しませんか”とお誘いが??
一段落したしたところでの懇親飲み会と言う事でしたので根っからの酒好きですから勿論、少ししか手伝いをしていないのに~と言いながらも二つ返事で参加したのです。
久し振りの飲み会と言うこともあって生ビールから日本酒に変ってからでしょうか酒量も増えた勢いで調子に乗り“トラクターの練習をしてみましょうかねえ~”・・・・!?
 気が付いたらベッドの上で寝ています??そうだあ~、車で送ってもらった記憶が、そしてトラクターの練習!?ああ~そんな事を言ったなあ~と・・・。
 当然ですが女房には怒られまして!!
 言った事は実行しなくっちゃあ~例え酒の席での話でもね!と言って憚らなかったサラリーマン人生、毎日が日曜日となった自由人生活でも違える事の後ろめたさが沸々と、武士に二言はなし。
 やってみるか!?・・となった訳です。
 そうして義親父さんのトラクターを借り、教官は勿論おやじさん、たまたま今年は休耕田とした法人の方の田圃を練習場にして40の手習いならぬ67の手習いを実行したのでした。


 雑草が茂ってしまった田圃でしたがトラクターでの耕運作業でご覧の通りに綺麗になりましたが義親父さんが言うにはもう一度やらないとイカン・・らしいです。
 実は実際にトラクターを使って耕運作業をする証拠写真を撮りたかったのですが義親父さんの指導の下、作業を開始しトラクターのエンジン音が響き渡ると、ご近所の方が5名ほど来られて、ど素人が運転する姿を見て“大丈夫かあ~!?と義親父さんと話をしています。
 いっやあ~参ったなあ~、そんなギャラリーの見守る中での練習となったものですからとても記念の写真撮影なんて出来ませんでした。
 そんな訳で練習が終わり実家で泥だらけになったトラクターを洗車してからの証拠写真となってしまったのです。
 何れにしても、ご近所さんに御披露目をしてしまいましたので今後の応援要請には応じなければならなくなった!?と言う事になるのでしょうね。
 早いもので、この地に来て10年、農家の方々が働く姿を、そして少しだけ義親父さんの手伝いをしたこともあって農業と言う仕事の労働を見て知っていましたから農業をやるぞお~なんて軽々しく言えません、せめて50歳台ならまだ体力もあるでしょうが67歳の手習いじゃあ~とても無理、無責任な事は言えないです。
 実家の長男(義弟)が定年になって実家に戻るまでの中つぎが出来れば良いかな、とは思っているのですが。


家の裏庭風景ですが法人の稲が大きく育っています、遠くには金毘羅宮のある大麻山(象頭山)そして手前がこれまた、竹の伐採に苦労する実家の土地がある磨り臼山が見えます。
 67歳の私が若い方ですから・・・これからの農業はどうなるのでしょう。
 サラリーマン人生しかしらないジジイが無責任な事は言えませんね、せめて多少なりとも手伝える程度の事は協力していこうと思ってはいるのですが・・・。

 退職し自由人となったら家庭菜園もして・・何て偉そうに飲み会で公言したお調子者、さて現状はと言うと専ら女房と実家の爺さん婆さんが畑仕事をして、さくらじいは食べるだけ。
 と言うか、爺さん婆さんとは言えプロですからね、戦力外のさくらじいとしては自分の意志で作業は出来ません。
 つまり家庭菜園も女房の要請で、お手伝い程度となっているのです。
 最近ですが義親父さんが転んで入院したりしたものですから取扱説明書を見乍ら管理機(小型の耕運機)を使って小規模区画の耕運作業をする様になりました、これはギャラリーがおりませんので女房にシャッターを押させてパチリ。



 如何でしょう!使用する事、5回くらいでしょうか、もうベテランの領域に!?近づいて来ましたので要請があれば“ハイよう~”と機嫌よく応じている次第です。
 家庭菜園では今夏は茄子・胡瓜・トマトとまあ~一般的な野菜を、そして実家の爺さんは季節の野菜、今は小菜(大根の若芽)・ジャガイモ・サトイモ等を婆さんは好きな花を作っていて農協の産直ふれあい市場に出しています。
 まあ~原価計算なんて考えない様ですから儲かってはいないでしょう・・ここまでくると趣味の領域ですね。
 女房も最近では売れる事の楽しさ、売れ残る事の口惜しさを知ってしまったせいか日中は殆ど家におりません。
 今までこの畑にいたのにと行くともういません、別の畑で草むしり、夏の日中は仕事になりませんから太陽が斜めになった夕方からの農作業、帰って来るのは19時頃でしょうか。
 さくらじいは我慢できませんから、さっさとシャワーを浴びて350mℓの発泡酒と日本酒で晩酌をしながら帰りを待つ訳です。
 やっぱり蛙の子は蛙・・とは、納得です。

 春先の写真ですが「苺」


 左の棚は胡瓜です、真ん中は小菜(大根の若葉)奥には花が


 これはスイカですが・・今は朝と昼に毎日でてきます、もう水替わり!?


 大きい葉がサトイモで手前はシソですね。


 トマトですが過日の台風でグチャグチャに、そのままですが実はなります。


 茄子の棚ですが、これも台風で倒れ!さくらじいの仕事ですから起こして撮影。


 季節によって千変万化しますが、義親父さんがキャベツの種を蒔こうとしています。
 
 退職して毎日が日曜日の自由人生活、晴耕雨読で・・・なんて言うは易し行うは難しと申します、正にその通りでございまして響きは良いけど実行となると中々に厳しいものがあります。
 何と言っても農業に関しては素人のマスオさんジジイですから。