[Ⅴ] 胴体の製作 6/
[Ⅴ]-3 胴体前部の製作
胴体前部の製作、前回は防火壁(0番)・5番・6番・7番と横桁そして、その組立てまでのお話をしました。
今回は隔壁4番・2番・1番・1.5番・5.5番・6.5番の製作と組立て、そして
キャノピー後部の製作組立て及びキャノピー中央及び後部の設置までについて、お話をさせて頂きます
先ずは現在までの進捗写真です。
ところで・・胴体前部の隔壁・・・隔壁と書いて来ましたが海軍航空工廠の図面では肋杙と書かれています。
肋骨(ろっこつ)と杙(くい)つまり、あばら骨の意味ですね、そうですよねえ~隔壁と言うと塞がっているイメージですから、あばら骨がイメージ通りの表現と言う事ですね。
隔壁と言う言葉はどうしても30年前に御巣鷹山に墜落したJAL123便の事故原因となった後部圧力隔壁を思い出してしまいますので隔壁と言う言葉を使わずに肋杙と表記する事にしました。
1番と2番肋杙・・・でも何と読むのかなあ~・・「肋杙」とインターネット検索しても出てきませんので読み方は解りませんが「肋杙」の製作と組み込みを順にお話致しましょう。
0番の防火壁・1番肋杙・2番肋杙を組み込む。
この肋杙は3mmφアルミパイプを金槌で平板に加工して防火壁の曲線形状に合わせ製作する事にしました。
右はパイプを曲線形状にしてから平板加工をしようと試みたが縦通材10番の凸形状に合わせるには幅寸法が足りないと言う事で没にした物。
右は平板加工してから曲線形状にして更に凸形状にしてみようと挑戦したが1回目は失敗して没になった物。
そんな試行錯誤をしながら製作した2番肋杙です。
完成した肋杙2番
2番と同様の方法で1番肋杙を製作し胴体前部に1.4mmマイクロビスを使用して固定した1番肋杙と2番肋杙
次は4番肋杙の製作と組み込みになります。
4番肋杙の型紙です。
左端の0番肋杙(防火壁)そして1番・2番・5番・6番・7番肋杙と作り組み込みましたが次は4番肋杙の製作と組み込みです。
4番肋杙の紙形と取り敢えず完成した4番肋杙の支柱
この支柱は5mmφアルミパイプを曲げ加工・潰して平板に、そしてヤスリによる成型の順で加工し右から材料のアルミパイプ・曲げ加工・平板加工そして成型後の完成品
実はここまで来るのに失敗を繰り返し下記の数だけ没廃材になりました。
まあ~試行錯誤の連続です。
5mmφのアルミパイプを潰し過ぎ1.4mmマイクロビスでの固定が出来ない事に気がつき作り直しです。
一見すると良い出来の様ですが右が潰し過ぎの支柱です・・・解り難いかな!?
これならどうでしょう、右が潰し過ぎの支柱です。
つまり4番肋杙の支柱を縦通材に1.4mmの皿ビスを使って固定するのですが潰し過ぎるとネジが上手に入らないのです。
4番肋杙も拘りの軽量穴を空けた平板を取り付け前部胴体に組み込みます。
2番・4番肋杙を取り付けましたので次はキャノピーレールとキャノピー中央部を取り付けます、前後のキャノピーを仮設し整合性の確認も行います。
キャノピー中央部を摺動(スライド)させてみる・・・何となく良い感じ!?
キャノピー後部、5番肋杙ヘッドレスト1/3を製作する。
キャノピー後部、5番肋杙ヘッドレスト2/3を製作する。
ヘッドレスト部分には黒色スポンジシートを貼る。
方向探知機ループアンテナ及び無線通信アンテナ支柱を取り付ける
そのカバーに350mℓ缶ビールの空き缶を使用してみよう、薄い材料ですが焼き入れ処理がなされ且つ円弧が胴体の形状にフィットします。
ただ、惜しむらくは商品のプリントが剥がせないので塗装して使わなければなりません。
超強力の両面テープにより固定しました、ループアンテナは瞬間接着剤です。
1.5番・5.5番・6.5番の肋杙を作成し、それぞれの肋杙を1.4mmマイクロビスにより固定する。
後部キャノピー内を黒塗り塗装し後部キャノピーを超強力両面テープにより固定する。
如何でしょう今回はここで作業の区切りとしておりますが実は後部キャノピーを取り付けようとしたところ寸法に不具合があり上手く取り付ける事が出来ない!?
結局、ペットボトル飲料水を購入してヒートプレスのやり直しとなったのですが熱源がヘアードライヤーなものですから妥協品が出来るまで苦労する結果となってしまいました。
我ながら“ホンマによ~やるよ”連続失敗の証拠写真です。
ここで一言、サイダー等の内圧が大きい飲料水のペットボトルには2枚張りの商品
がある事が判りました、この様な商品はヒートプレス材料としては不可・・です。
中央キャノピー 閉
中央キャノピー 開
上面から見た前部胴体
前部キャノピー(風防)を仮設し右主翼に重ねてみた。
次回は7.7mm機銃と薬莢排出口フレーム製作及び取り付け、そして計器盤までお話が出来れば良いなあ~と・・・・。