2014年11月30日日曜日

オリジナル金属ゼロへの挑戦 4/ 


[] 右主翼の製作 2/
[]-4 主翼前桁と後桁及び小骨の製作
 今回は主翼にかかる荷重を一手に引き受けるメイン骨格である前桁と後桁の製作と主翼の組み上げを開始しました。
 海軍航空技術廠 研究実験成績報告にある図面から主翼線図と主翼前桁の図面を紹介します。

     主翼線図


     主翼前桁構造図


この主翼前桁の図面にある小骨間の数字を小骨番号①~㉖まで合計した数字と全長を記す数字、5M125と合わない(合計した数字は5M375)のです、これは先のブログにも書きましたが主翼線図から5M125は間違いで5M375が正しい様です。
 当時の製作現場ではこの図面で作る訳じゃないので誰も気付かなかったのでしよう。
 今になって重箱の隅をつついても意味がないのですがね。
 次に小骨の図面を見ると1/10と言うスケールと単純に考えても工程数が無限に思われる程に多くなりそうですし又、全ての小骨、翼型断面線図も無いので実機に忠実には無理だなあ~と即、妥協し㈱ディアゴスティーニ金属零戦の主翼小骨原寸図を参考にさせて頂きました。

     主翼翼型断面線図


      主翼小骨構造図


1/10スケール型紙の製作

     主翼前桁と後桁そして小骨①~⑨


主翼小骨⑩~㉖



 海軍工廠編の小骨とはかけ離れた構造となっていますが模型である事に甘えての形状としました。
 前桁、後桁、小骨ともに切り欠きどうしを噛み合わせる構造にしましたが、已む無し、と言ったところでしょうか。
 全金属製の1/10零戦を作って飛ばしてみる!何と無謀な、失敗断念は想定内・・と言っても現実味がなきゃあ、やる意味もないし、つまり妥協ですね。

製作した型紙を使って仮組をしてみる。

 切り欠きどうしをはめ込んで


何とか格好が付きそうです。


桁の補強材が抜けていました。

 海軍工廠編 主翼前桁の構造図にある様なT構造にする必要があります。
主翼桁のT字補強材の製作。0.3mmアルミにて折り曲げ加工。
極力実機に忠実な製作で挑戦しようと試みたが0.数mmの誤差が積算され大きな誤差を吸収できず又、加工の難しさと工程の多さから満足いく仕上げが出来ず実機構造による製作を断念した経緯があります。
 桁と小骨、及びその他補強材をスリットによるかみ合わせで組み立てる模型構造とすれば強度は損なわれるが組み立て精度アップと仕上がりの良さを期待できるので構造を模型構造にして再チャレンジをする事としたのは前述のとおりです。
 今回は0.3mmのアルミニウム板を折り曲げ加工してT字補強材(主翼桁前後・左右と上下の計8本と予備2本)に決定し製作を行った。

 加工については前回の実記構造での挑戦と同じで自作の直線折り曲げ加工冶具を使用した。


 補強材のT字折り曲げ順番については試行錯誤でスクラップを何本も作ってしまったが粗、確立した。
 仕上がりについては満足とは言えないもの20本近い加工を実施し写真程度の仕上がりを妥協点とした。

如何でしょうか0.3mmのアルミ板を下の写真の様に加工したのですが、これが中々に困難で出来上がった部品としての補強材・・うっう~ん、不細工!これ以上は無理とマタマタ妥協です。

0.5mmアルミ板から主桁等の細い幅で長尺部品を切り出すのに当初は金切り鋏を使用したが直線や寸法精度を得る為に治具に部材を挟み折り曲げる事での金属疲労を利用して切り出す事とした。


主桁のT型補強材も同様の治具を使用して部材を切り出しT字加工についても同様の治具に挟んで折り曲げて加工した。


主翼前桁と後桁の下部にT型補強材を取り付ける、上部は小骨他を組み上げた後に組み込む。


 先に作った補助翼、フラップ、そして折り畳み翼先端の位置を確認しながら主桁と小骨の切り欠きをハメ込んで組み上げる。
 小骨の切り出しについては①から順に切り出してハメ込む作業を繰り返し行う。


フラップと補助翼を小骨の蝶番に合わせて組み込んでいく。


主翼の折り畳み翼についても蝶番で繋ぎ合わせ折り畳み翼固定構造材を組み込む


以上、今回はここまでの報告にさせて頂きました、次回はタイヤハウスと燃料タンク?のお話です。

2014年11月29日土曜日

植木の剪定講習・・・受講してみるか!

 停年退職し毎日が日曜日になって、さあ何をしようかと考える時、家庭菜園や植木の剪定等と言った凡そサラリーマン時代には考えもしなかった事が安直に頭を過るのですがイザやろうとすると体力のなさや植物に関する知識にハードルの高さを感じてしまいます。
 年金暮らしになって少しでも自給率を上げる為に、なんて大義めいた事を言って始めた家庭菜園ですが野菜、果物造りは専らが女房殿の仕事、我がさくらじいは庭の植木剪定が担当と言うことで素人剪定していたのですが親戚から頂いた松を2本とも松くい虫にやられて枯れさせる始末。
 昨年は定員オーバーで参加できなかった善通寺市主催の「庭木の剪定」講習会に今年は女房と2人で参加できる事になり4回に渡って受講する事が出来ました。
 勿論、受講料は無料です。
 

親戚から頂いた格好の良い松でした、松くい虫にやられて今は在りませんトホホ!です。


もう1本、小ぶりでしたが錦松も枯れさせてしまいショックでしたねえ~、見様見真似、門前の小僧ではダメだ!!実感です。
 そんな失敗もあって無料剪定講習を狙っていたのですが善通寺市広報で女房が見つけ応募したと言う次第です。
 今回は講習会の紹介と受講して早速、作業した我が家の庭木、ビフォー・アフターについて、お話をさせて頂きましょう。

 『庭木の剪定・基本とコツ』善通寺五岳の里市民集いの丘公園

 第1回 基本とコツ
 第2回 緑や樹形を楽しむ樹種の剪定
 第3回 花を楽しむ樹種の剪定
 第4回 果実を楽しむ樹種の剪定
 第5回 高松 栗林公園、プロの剪定を見学

隔週(水)午前9時30分~11時30分 2時間 
 参加者はヤハリ第一線を退いた60歳以上の方々で男子は私を含めて3名、他は妙齢の御婦人方が37名ほどでした。
 
 話は少し外れますが25歳になる昭和45年に高松営業所に転勤となり始めて香川県に赴任したのですが、ああ!この時代は岡山県の宇野港から国鉄の連絡船に乗り高松港(国鉄・高松駅)に入るルート(国鉄の宇高連絡船)でした、船上のうどんが何故か美味かった。
 宇野駅に着くと連絡船が横付けされている乗り場に向かって乗客が一斉に走り出す、何も知らない若者にとっては何事か!と驚いたのを思い出します。
 乗船すると2等客室は枕を確保してゴロ寝する乗客が客室の角から一杯になって真ん中辺くらいしか空いていません、なあ~る程、席取りに皆、走ったのかと知ったのでした。
 そんな驚きがあってから四国四県を活動地域として勤務するのですが香川県を社有車で走った時に今まで見てきた風景とは違うなあ~と感じたのがポコ・ポコと低い山が点在する景色でした。
 そんな奇異に感じた山ですが善通寺市に在るポコ・ポコの独立峰が連なった山の総称が五岳山(香色山・筆ノ山・我拝師山・中山・火上山)で、その筆ノ山の麓に五岳の里市民公園があるのです。

 インターネットから絵を拝借


 まあ、夫婦そろって真面目に第4回まで受講、第5回の栗林公園(善通寺市の無料バス)も行きたかったのですがホンマに野暮用があって欠席。
 受講はコピー刷りのテキストによる講義と五岳の里市民公園にある植木を剪定する実習でした。
 実習は先生が“この様に揉みあげて、この枝を剪定して透かす”等と言い乍ら手本を見せてくれて後に受講生がそれぞれ持ってきた剪定鋏でパチパチとやる。
まあ、こんな感じの講習会でした。

 第1回目の受講ですが9時30分始まりを9時始まりと勘違いして早く着き過ぎで受講生は疎らですが9時30分には参加者全員が出席!やっぱり団塊世代だなあ~

   五岳の里市民公園の管理棟に在る講習会用の教室です



 第2回目は「緑や樹形を楽しむ樹種の剪定」と言う事で松の手入れが講義の大半を占め野外実習も予定にあったのですが生憎と冷たい雨の日となり2時間のテキスト講習だけでした。
 松は俗に金食い虫と言われるほどに手入れをしないとボウボウとなってしまい先生、曰く、暴れまわってしまう。
 何処の家でも植木屋さんに頼むのが一般的の様ですがお金が掛かってしまう庭木だそうです。
 やっぱり格好良い松が自分家の庭に在る・・これって男のロマンかなあ~

 第3回目と4回目は好天に恵まれて全て野外実習がメインとなりました。


  先生が先ず、お手本を


ハイ!では順にやってみて下さい


 これは楓?だった、かなあ~


これは??まきの木、いやどんぐり?こう言う葉っぱの密集している木は、この様に透かして。


 大体、こんな感じの講習会でした。

そうして我が家の暴れまくっている庭木の剪定を実践・・忘れんうちに!!
 先ずは我が家で残っている松の剪定を・・うう~ん、イマイチ違いが判らないかも

ビフォー


アフター

次は、どんぐり・・これは大胆にパチパチと剪定してみました。

ビフォー


アフター

まきの木です

ビフォー

アフター

カリンです

ビフォー


アフター

この他にもあるのですが長くなりますので手前味噌報告はこの辺で終了とさせて頂きます。