[Ⅲ] 右主翼の製作 5/
[Ⅲ]-11 主脚(降着装置)の1/10図面と部品の製作
先ず参考にしたディアゴステーニ1/16零戦二一型(金属零戦)の主脚の写真を見て頂きましょう。
つまり、この様な主脚を1/10 スケールで製作したい訳です。
引き込み脚機構については市販のユニットを購入して組み合わせる事になるのですが、これを1/10スケールで作ろうと言うわけですから無謀と言えば無謀で全く作れる自信はないのですが、先ずは試し!と作ってみる事にしました。
実は失敗と試行錯誤の繰り返しの作業で現在に至るも完結しておりませんが2作目でやっと形としてはまあまあかなあ~と言う出来でしたので報告させて頂くことにしました。
しかし如何せん真鍮を使い過ぎたために重量が重く軽量を考慮した3作目を作らなければならなくなっております。
海軍航空工廠の図面から
海軍航空工廠の図から1/10スケールの製作図を作成する。
1/10図面から主脚緩衝支柱の各部品を製作する。
「部品材料」
①
支柱 真鍮 7・8・9・10mmφ 厚さ0.9mm
アルミ 12mmφ
②
車軸受け 真鍮 0.3mm
アルミ 0.5mm
③
オレオ緩衝・他 真鍮 0.3mm
スプリング
④
覆板 アルミ 0.5mm
⑤
車輪 バルサ・ゴムシート
⑥
ホイール アルミ 25mmφ 厚さ1mm
⑦
車軸(ホイール)真鍮 5mmφ 厚さ0.9mm
⑧
車軸(シャフト)真鍮 3.8mmφ
⑨
マイクロビス
各部材は全て市内のホームセンターにて調達したものを使用しました。
後に購入しなければならない引き込み脚機構もそうですがゴムタイヤについても残念ながら田舎の善通寺市では調達は出来ませんしインターネット通販での調達は使えないリスクもあるので地元のホームセンターで調達できるバルサ材とゴムシートによる仮製作を行い先ずはホンマに出来るの?と言う懸念を払拭したい。
[Ⅲ]-12 主脚車輪(タイヤとホイール)
最終的には市販のゴムタイヤによる車輪としたいのですが前述の様に、この地では現物確認しての購入は出来ないのでバルサ材とゴムシートによる仮車輪の製作を行いました。
等高線よろしく円形に切り抜いたバルサ材を貼り合わせてタイヤ形状に整形する。
整形するについては極力新円に近づける為にホイール形状の治具を作りドリルによる旋盤効果を期待して製作をおこないました。
バルサタイヤとアルミホイール
アルミホイールは実機とは違いますが極力重量低減を考慮しての穴加工をしています。
バルサを整形して製作したタイヤに両面テープを貼り付けた0.5mmゴムシートを貼り付けます。
ゴムシートを貼り付けたタイヤとアルミホイールを組み立てる。
タイヤ製作に使用したゴム用の両面テープとゴムシートの隙間を埋める為に充填剤として靴底の肉盛り補修材を利用しました。
こうやって仮のタイヤを作ったのですが、これで良いんじゃあないのお~と思う様になって、それに1/10スケールの市販タイヤが有るのかも疑問ですからね。
[Ⅲ]-13 主脚の組立てと主翼への仮収納
全ての部品を組み立ててみました。
車輪シャフトの真鍮棒ですが適当なサイズの部材がなくやむを得ず市販されているL字の真鍮製フック(木ねじタイプ)のネジ部分をカットして使用しています。
これから先は市販の引き込み脚ユニットとの現合になりますので、ここまでで終了です。
そうして主翼のタイヤハウスに収納された状態ですが市販の引き込み脚ユニットと巧く現合して機能するのかは引き込み脚の機構ユニットを購入してからの事ですね。
主翼下面の状態はこの様になりますが覆板の固定と可動確認は全ての主翼リブ補強材を作成し取り付けてからでしょうか。
先のブログで既に公開していますが改めて動画も添えます。
海軍航空工廠の零式艦上戦闘機図面集重量表には機体自重量内訳として
車輪32.9kg・1.94%
脚 48.9Kg・2.88%
機体自重量合計が1698.8Kg・100%と表記されていますので主脚としての重量は(車輪+脚)/2=主脚1本の重量と解釈すると40.9Kgとなり1/10スケールですから40900g/1000=40.9g、つまり報告した1/10スケール主脚の重量は56gでしたので約15g(27%)重量を減らして作らなければなりません。
主脚緩衝支柱を真鍮材料からアルミに変更して再度のトライとなります、つまり作り直し!ですね。
オリジナル金属ゼロへの挑戦、右主翼の製作 5/ [Ⅲ]-13まで公開して参りましが現状ここまでの製作しか出来ておりません、なのでここで一区切りとさせて頂き続きは製作の進捗が進んだ時点での再開とさせて頂きます。
暫くお休みして次回の趣味ブログは1/1 日曜大工編です。
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