[Ⅴ] 前部胴体の製作 9/
[Ⅴ]-6 発動機架・発動機架覆い・カウルフラップの製作
(1)発動機架の製作
金属で作った1/10スケール零戦をRCで飛ばす!?と言うのが最終目的なので発動機架もRC模型エンジンを取り付けるマウント構造にしなければなりません、しかしエンジンの検討もしておりませんので、ここでは実機に少しでも忠実な形として製作をする事としました。
RCエンジンマウントについてはイザその時が来ましたら再検討と言う事にしましょう。
ディアゴスティーニ零戦二一型(A6M2b)1/16スケール栄エンジン模型を参考にします。
海軍航空技術廠 発動機架組み立て図
海軍航空本部 零式艦上戦闘機二一型 取扱説明書
同じ様な図ですが取扱説明書でもこれだけの資料しか有りません
ディアゴスティーニ零戦二一型(A6M2b)1/16スケール栄エンジン模型パーツも寸法の取得の参考にしました
防火壁(0番隔壁)とエンジン架の円形取り付けプレートの型紙
発動機架の長軸寸法を確認する為に作った治具
もう一度、発動機架のイメージを得る為にディアゴスティーニ零戦二一型(A6M2b)1/16スケール栄エンジン模型のエンジン架を見る・・解り難いなあ~!?
型紙に合わせて発動機架の円形土台(プレート)を4mmφのアルミ材で製作する。
発動機架支持柱は4mmφの真鍮パイプを使用し各図面を参考にした寸法で製作する。
発動機架支持柱には固定用としてマイクロビスを半田付けにより取り付けてある。
製作過程の詳細は割愛しますがこんな感じで完成。
発動機架支持柱と防火壁(0番隔壁)の接続(固定は)支持柱に2mmφ銅針金で作った爪を半田で取り付け、その爪を防火壁(0番隔壁)の切り欠き穴に引っかける方法にしました、これはディアゴスティーニ零戦二一型(A6M2b)1/16スケール栄エンジン模型と同じ方法です。
発動機架を防火壁(0番隔壁)に取り付け、抜け防止にアルミ板で固定しております。
実機の場合はここに栄エンジンが取り付けられるのですが本模型に付いてはRCエンジン・・欲を言えば模型とは言え星形エンジンを付けたいのですが我が家の財務大臣折衝で即日却下になるのは明白ですから一般的なRC用2サイクルグローエンジンを取り付ける事になりますのでマウント方法については後日検討・・・と言う事ですね。
2)発動機架覆いの製作
入手した海軍航空技術工廠の図面にはありませんでしたが航空本部の取扱説明書に以下の図がありましたので、これを参考にする事にしました。
これは発動機架を覆う外板ですがディアゴスティーニ零戦二一型(A6M2b)1/16スケール栄エンジン模型では図の様な一体成型ではないので参考になりませんでした。
ここが思案のしどころ・・チャレンジ!?チャレンジと言う訳でカウリング製作で用いた“へらシゴキ”の方法・・再登場となります。
材料は0.3mmのアルミ板で先ずは湾曲の成型から“ゴシゴシ?とへらシゴキ!?
如何でしょう・・・こんな感じになりました・・・んん!?できるかも
次に円筒大を作って“へらシゴキ”をしながらアルミテープで貼り付け加工、本当はアルミテープを使わないで加工したいのですが“へらシゴキ”ではこれが限度ですね。
円筒小も作って合体させるとこんな感じになりました。
発動機架に仮組してみました・・・ほほ~出来るかも!?
円筒大も合体させてみる・・7.7mm機銃口も成型し・・こんな感じになりました。
前部胴体に仮組して・・ほほ~むむ!?自己満足。
エンジンカウリングと合わせるとこんな感じに・・おお~出来たじゃあぁん!?
3)カウルフラップの製作
エンジンカウリングと発動機架の間に位置するのがカウルフラップと称する板状の部品ですが次はこのカウルフラップの製作です。
カウルフラップとは:航空機用レシプロエンジンに見られるエンジンカウルの開閉機構を展開する事によりエンジンカウルを通る冷却空気量を増大させエンジンの冷却効率を高める可動式の板。
但し、抗力が増大する。 インターネット検索での説明です。
防火壁(0番隔壁)から発動機架・カウルフラップそしてエンジンカウリングまでの位置関係を知る必要がありましたので参考にした図です。(取扱説明書から)
製作過程の詳細は割愛しますがカウルフラップの部品構成です。
可動板の蝶番です。
アルミ蝶番は同アルミ円部品に1.4mmマイクロビスで取り付け蝶番と可動板の接合軸には1mmφの真鍮釘を使用して組み立てています。
可動板には蝶番接合穴の他にもう一つの穴を設けて有り通したワイヤーにより開閉可動が出来る様にするつもりですが果たして巧く動くかどうかは次回のブログでお話しましょう。
エンジンカウリングに仮組してみました閉の状態
開の状態
ディアゴスティーニ零戦二一型(A6M2b)1/16スケール栄エンジン模型を見て頂くと、このカウルフラップはエンジンカウリングにではなくエンジン架の方に取り付けられています。
さあ~
どうしたもんじゃろうのおぉ~現在は思案中でエンジンがエンジン架に取り付けられてから考える事に致しましょう。
難易度が高いなあ~と思いながら試行錯誤して・・何とか出来るものですね。
と言う訳で前部胴体の製作はここで一段落とさせて頂きます。
次回からは後部胴体の製作に話は移りますが8月は一休みとさせて頂こうかと思っております。
何せ今年の当地は半端じゃあありません既に連続35℃前後の猛暑と熱帯夜が続き些かバテ気味で・・と言いますか我が家ではジジイの自室にはエアコンがないのです・・トホホ。
おまけにジジイの使用温度範囲が年々狭くなってきているものですから。
過日、ご近所に居る自治会の模型趣味人さんの所で久し振りにと言うか何十年ぶりにRCエンジン音を聞き更なる意欲が沸々と湧き出している事もお伝えしておきましょう。
このアトリエには工作テーブルそしてバイクも2台、車に積めるボートもあって多趣味な趣味人さんです、この様な同世代の友人がいるなんて我が人生も捨てたものじゃあないですね。
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