[Ⅱ] 製作構想と準備
製作のやり方として常識的には先ず1/10の製作図面を書いて材料の検討をして、と順番でやるのでしょうがゴールの見えない無謀な挑戦ですから途中の挫折も想定内で始めなければなりません。
サラリーマン時代と違って毎日が日曜日の自由人生活ですから納期も責任もありませんのでやれる様なものです。
と言う訳でカットアンドトライを基本に、そしてディアゴスティーニ等の週刊頒布模型に習い先ずは右の主翼から製作を開始する事にしました。
1/10 主翼の図面を書いてみました。
子供の頃に竹ヒゴとバルサ材の翼に紙を貼ったゴム動力飛行機を作りましたが、その製作手法と同じですね、それをアルミで作ろうと言うわけです。
片方の主翼全長603mm、全幅1200mm、模型としての原寸法図面で大きさのイメージをつかみます。
主翼を構成する部品、主桁(前桁・後桁)、翼型(リブ或は小骨)、補助翼、フラップ、タイヤハウス等の部品を作るのですが、この方法としてはボール紙による型紙を作り市販のアルミ板に型紙を使って線描きした部品を切り抜いて製作します。
小骨(リブ)の翼型図ですが海軍工廠の図面は製作図ではありませんので1番~26番そして折り畳み翼、補助翼、フラップ全ての図はありませんから、ここはディアゴスティーニ金属零戦製作での主翼小骨原寸図を参考にさせて頂きました。
そうして先ず主桁の型紙から作ろうと作業を開始したのですが桁全長寸法5M125を基準にして線描きすると短くて寸法が合いません。
小骨1番から26番までの間隔寸法を合計すると5M375、これって記載ミスですよね!これが製作図だったら、きっと大変な事になっていたのではないかと思うのですが。
それを70年後にジジイが発見するとは!ええ~何か不思議な気持ちです。
そうして作った型紙、主桁(前桁・後桁)、小骨1番から9番
小骨10番から26番と補強
翼内燃料タンク、主脚収納(タイヤハウス)隔壁、フラップ隔壁等
RC模型に翼内燃料タンクは不要なのですが、無いとガランとしてイマイチな感じがして作ってみる事にしましたが・・・?
フラップと折り畳み先端翼の型木
補助翼の型紙と型木、補助翼隔壁
ここで紹介しました型紙は二作目でして実は当初、少しでも実機図面に忠実に作りたいと言う願望があって桁と小骨等を全てマイクロネジで組み立ててみたのですが数ミリずつの誤差が積み重なり図面通りの寸法にする事は至難!と断念せざるをえませんでした。
その様な理由から模型で使われている部品どうしの間隙を組み合わせる方法に変更しました。
まあカットアンドトライだなんて恰好良い事を言ってみても特別な道具がある訳じゃないしアルミ板の切り抜きから試行錯誤の連続で又、金属どうしの接合についても実機ではリベット(鋲)止め、市販のアルミリベットを探して見ましたが最小でも2mmφ、試してみたものの大き過ぎますし出来ても不細工な仕上がりになってしまう。
資材の調達先は田舎のホームセンターですから限られますが唯一、1mm~1.7mmφのマイクロビスを見つけた時には大袈裟ですが感激でしたね。
そうそう、アルミのロウ付けが半田ごてを使う様に出来たら良いかもしれないとガスバーナとアルミロウを買って来てトライしてみましたが0.2mm~0.5mmのアルミ板を素人がバーナで炙ったら溶けてしまう、厚い物なら良いけれどダメだなあ~と断念。
次に検討するのは接着剤となるのですが市販されている金属・ガラスを対象とする接着剤も色々と試しましたが満足する接着強度の接着剤が中々見つからず色々と試し現在では㈱GSIクレオスのMr.JUST 高強度タイプとコニシ㈱のボンド エス・ユーシリーズが一番良い様です。
ディスプレー用の模型なら良いのですがRC模型飛行機として作るのですから強度が必須なのは当然でしょうか。
アルミロウ付け。
最初はアルミロウが山盛り状態、失敗を重ねて何とかまあまあのロウ付けが出来たのですが今回の模型製作には不採用だなあ~
マイクロビスによる固定を繰り返した結果、図面とは程遠い精度になり失敗した右主翼。
一見良さそうなのですがフラップを無理やり入れている等で没としました。
そうして型紙から作り直す事に、それが掲載した写真の型紙であり、その型紙を仮組したのが下記の写真になります。
ここで、うう~ん!出来そうかも。
主桁と小骨に作った間隙をはめ込むと言う模型ならではの方法にしたのですが実機でこんな事をしたら強度不足で空中分解です、まっ!ショウガナイ早くも妥協です。
次回は0.4mmのアルミ板から主桁(前桁・後桁)を製作です。
7月27日のブログでプロローグとして現在進行中の右主翼フラップと補助翼の動画を公開しましたが今回は最近作った右主脚の出来具合を動画で公開します。
如何でしょうか、因みに重量はカバーを含めて66gです。
海軍工廠の図面では車輪が32.9Kgとなっているので1/1000では
32.9gに抑えなければならない事になるのですが最悪は真鍮ではなく全てをアルミで再製作しなれればならないかもしれません。
いやはや!!一様、試作として位置付けているので言い訳ができるのですが何とか作り直してみようと考えております。
この様な落とし穴の連続なのでしょうね、如何相成りますでしょうか。
東京、大阪に住んでいる人が羨ましいです、何故かと言うと東京には秋葉原が大阪には日本橋、そして東急ハンズがあるからです。
この善通寺にはホームセンターしかありませんから。
0 件のコメント:
コメントを投稿