[Ⅴ] 胴体の製作 5/
[Ⅴ]-2 胴体前部の製作
鈍亀進捗のオリジナル金属ゼロ、未完成ですが今回製作した胴体前部を先に作った右主翼に乗せてみた。
胴体前部骨格の製作に着手です。先ずは隔壁から。
① 0番隔壁(防火壁)ですが海軍工廠資料の胴体断面図、防火壁(0番隔壁)
後面をベースにし更にディアゴスの防火壁と合わせて4枚を0.5mmアルミ板材
から切り出す。
後面をベースにし更にディアゴスの防火壁と合わせて4枚を0.5mmアルミ板材
から切り出す。
防火壁(0番隔壁)はエンジン架を固定し更にエンジンを乗せる部分になるので強度を持たせる為に0.5mm厚のアルミ板材を4枚張り合わせる構造とした。
前面で4点の切り欠きにエンジン架を固定する。
後面、海軍工廠胴体断面図、後面図を貼ったままにしてリアル性・・・を!?
②
5番隔壁の製作
海軍工廠の資料では具体的な図が無い為にディアゴスの5番隔壁形状を参考にして 1/10縮尺の大きさで製作した。
ここで0.5mmアルミ板材から隔壁部品を切り出す方法について説明をします。
この様な複雑な形状部品を切り出すのですが紙ならカッターで切り出せば良いのですが0.5mm厚のアルミとはい言え金属ですからカッターでの切り出しは困難で金切り鋏を使用したいところですが複雑なために上手く綺麗に切れません。
まあ~企業なら金型を起こしてプレスでガッチャアンン!?なんでしょうが・・。
アルミ板材に切り出す5番隔壁図を貼り切り取りたい部分に刃物でケガキ線を入れます、アルミ材は柔らかいので簡単にケガキ線を入れる事が出来ます。
中央にドリルで空けた穴から鋏を入れケガキ線の所まで切り込みをしますが後に
ケガキ線に沿って折り曲げを繰り返し金属疲労による破断で切り取りますので広
過ぎない範囲を考慮する必要があります。
ケガキ線に沿って折り曲げを繰り返し金属疲労による破断で切り取りますので広
過ぎない範囲を考慮する必要があります。
こんな具合に少しずつ、くり抜く感じで切り取っていきます。
お気づきの事と思いますが部品形状にそって内側から切り取っていかないと0.5mmのアルミ板材は強度が無く直ぐに変形してしまいますしドリルで3mmφ以上の穴をあけようとすると巻き込んでクシャクシャになってしますいます、なので内側から。
そうして同様の手法により外側の余分な部分を切除して行きます。
5番隔壁 内側の補強材を切り出します。
ケガキ線に沿って数回の折り曲げを繰り返し金属疲労で切り出します。
穴の在る部品側を挟み切り出した部品の変形を防止する。
堀越二郎さん拘りの軽量化を再現して完成です。
③
6番・7番隔壁の製作
6番隔壁、型紙形状に合わせて製作するのですが、この様に細い形状を0.5mmアルミ板から切り出したのでは強度が足りませんし防火壁の様に数枚張り合わせる構造にするには手間が掛かり過ぎて根気が途絶えそうです。
そこで曲線形状部分を外径4mmφのアルミパイプで製作し下面の矩形部分は0.5mmのアルミ板材で作る事にしました。
アルミパイプを手だけで曲げようとするとペキッ!と潰れてしまいますから写真の
様に戸車をバイスに挟み戸車の凹曲面を利用して少しずつ成型をします。
様に戸車をバイスに挟み戸車の凹曲面を利用して少しずつ成型をします。
型紙に合わせて形状を整えます・・こんな感じ。
0.4mmφアルミパイプと成型後の6番隔壁、7番隔壁も同様にして製作しました。
④
胴体前部・横桁の製作(海軍工廠の図面では縦通材と記載されています)
縦通材番号10番の断面形状
縦通材7・8・9は4mmφアルミパイプを6番・7番隔壁と同様に金槌で潰し平板に加工しました。
⑤
胴体前部の組立て
作業パフォーマンスですがこんな感じで各隔壁を横桁(縦通材)で繋ぎ合わせ組み立てました。
右から防火壁・5番隔壁・6番と7番隔壁です。
右から7番と6番隔壁・5番隔壁・防火壁
横桁(縦通材)ですが上から10番・9番・8番・7番になります。
右主翼に重ねるとこんな感じになります。
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