[Ⅵ] 後部胴体の製作 1/
再び海軍航空技術廠の胴体骨格図ですが前部胴体に続き後部胴体についても、この骨格図が製作寸法と配置組立ての基本資料になります。
後部胴体、現在の進捗状況です。
[Ⅵ]-1 肋杙7番~16番の製作
ディアゴス金属ゼロを参考にして製作した肋杙7番~16番の型紙です。
肋杙3mmφ及び縦通材は4mmφアルミチューブを素材にして作成しますが基本的作業手順は前部胴体製作ブログでお話した内容と同じです。
肋杙は全て円弧形状ですので後の成型作業がし易い様に長尺4mmφアルミチューブ素材を筒に巻き付けて予めコイル状にしておきます。
肋杙型紙寸法によりコイル状の4mmφアルミコイルをパイプカッターによりカットします。
型紙の形状になる様に成型をします。
4mmφアルミパイプを金敷と金槌を使用して板状にするのですが潰し過ぎない様に注意して作業を行います、縦通材は3mmφアルミパイプです。
垂直尾翼の桁になる肋杙に付いては0.3mmアルミ板材をカットし3mmφアルミパイプを整形して作った肋杙に貼り合わせる方法としました。
肋杙7番~16番の完成です。
後部胴体は肋杙7番~16番を縦通材(桁)により繋ぎ合わせて駕籠状に作り上げていくのですが実機の様に各肋杙と縦通材をビス止めにして固定する方法は手間暇もさることながら寸法精度をだすのが難しく、ここは主翼の時と同じ方法つまり肋杙7番~16番と縦通材に切り欠きを作り、その切り欠きどうしをハメ込む、つまり嵌合(かんごう)させる方法としました。
勿論、実機でこんな組み方をしたら空中分解となってしまいます、模型と言う事での妥協ですね。
強度計算をするほどの高等数学能力を持ち合わせておりませんので計算に基づく根拠はありません。
以上の方針により切り欠きを作るのですが、さて何個の切り欠きを作らなければならないのでしょうか!?
そこで少しでも作業効率をあげようと8月ブログのミニルータ固定台を作ったのでした。
写真は13番肋杙に切り欠きを施し完成したところです。
後部胴体は肋杙7番~16番までの10枚そして縦通材(桁)24本から構成されますが全てに切り欠きをつけてから嵌合して組み立てるのには製作精度の問題とジジイの根気が果たして保てるのかの問題がありますので切り欠きを作りながら少しずつ組立てて形が出来上がっていく・・・そうしないと地味な作業の連続に耐えられないのではないかと。
少しずつ組み立てる為に先ずは後部胴体組み立て治具を作る事にしました。
後部胴体組み立て治具・製作図
完成した後部胴体組み立て治具
ミニルータで切り欠きを作っている作業写真ですが、肋杙と縦通材に切り欠きを作り、それぞれを嵌合させながら組み立てていきます。
肋杙7番と13番aを底面の縦通材に嵌合させた写真です。
帝国海軍航空工廠の胴体骨格図に合わせてみる。
同様の手順で上部縦通材を嵌合させ順次肋杙8番~12番を仮組してみました。
肋杙7番~13番の間隔は治具を基準にする。
この写真では肋杙7番・10番・13番aのみ縦通材との嵌合切り欠きを作ってありますが他の肋杙8番・9番・11番・12番については切り欠きを作りながら組み立てていきます。
ここで前後部の胴体接続金具を作っておきます、前部胴体肋杙7番の接続固定金具。
後部胴体接続固定金具。
左右の固定については外板を張る前にビス止めにしようと考えています。
肋杙7番~13番abを上部から縦通材を増やして組み立てていきます。
前部胴体と後部胴体を繋げてみました。
同上部から撮影した写真です。
後部胴体の肋杙と縦通材の固定は切り欠き同士の噛み合わせを採用しましたが固定を確実なものとするために今回は強力瞬間接着剤を多用しております。
最後に金属接着剤として採用している強力瞬間接着剤について紹介します。
株式会社 GSIクレオス ホビー部 Mr.ジャスト高強度タイプですが金属を強力に接着できる優れものです。
次回は後部胴体の続きで下部縦通材の組み込み、そして垂直尾翼へとなりますが垂直尾翼の小骨等どこまでの進捗になるか・・・です。
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