先ずは進捗写真からお見せしますが現在は後部胴体への仮組となっています。
さて何時もの日本帝国海軍 航空技術廠の関連図面からスタートです( ^ω^)・・・と言いますか、この図面頼りですから着手には絵を眺めて、構想を練ってと言う訳です。
( ^ω^)・・・とこの図を見て・・ん!?垂直尾翼の時もそうでしたが過日製作したディアゴス金属ゼロとチョット違うなあ~??
海軍航空本部の零式艦上戦闘機・取り扱い説明書を見ると
翼先端小骨が①~⑧の間にも入って15枚になっているのです。
そう言えば垂直尾翼もそうなっていて海軍航空技術廠の図とは違っています。
先に垂直尾翼を6枚で作ってしまいましたから水平尾翼も8枚で作ろう・・何せ作業量が増えるものですから妥協です。
この違いについては、オリジナル金属ゼロのへの挑戦で参考資料として使用している海軍航空技術廠 研究実験報告書(零式艦戦図面集成・第十一回報告)は昭和十六年九月三日となっていて一方、海軍航空本部の取扱説明書(零式艦上戦闘機)は昭和十九年十月の日付になっていますので3年間における設計変更によるものである
( ^ω^)・・・と
んん・・そうか!?と納得したのですが昭和19年10月と言う事は敗戦の1年前と言う事ですよね!?新型戦闘機開発が遅れに遅れマイナーチェンジの繰り返しであったと言うのがこの資料でも判ります。
と言う事で海軍航空技術廠の図面で作業を進める事にします。
水平安定板の製作
水平安定板前桁
水平安定板后桁
水平安定板の基本骨格である前后桁を1/10縮尺寸法で製作図を書きました。
製作図により前后桁を0.5mmアルミ板から切り出す
水平尾線図にある小骨の形状と寸法から小骨の製作図を書きます。
海軍航空技術廠の図面には2番・7番・8番の図しかありませんので残りの小骨形状と寸法を先の水平尾翼線図に重ね合わせる事で推測し1/10製作図を書きました。
海軍航空技術廠の水平安定板を組み立て図とします。
前后桁同様に0.5mmアルミ板から切り出した小骨と前后桁の嵌合する切り欠き位置を組み立て図に合わせて加工し組み立てます。
昇降舵との蝶番になる小骨2番と7番に予め蝶番軸受となる3mmφ真鍮パイプを3mm幅にカットしてはめ込みこんでおきます。
次に昇降舵の製作をします。
海軍航空技術廠の昇降舵図ですが昇降舵製作あたっては蝶番の構造を考察する必要があります。
小骨の形状と寸法を考察し1/10縮尺の製作図を書きます。
蝶番形状と寸法そして昇降舵駆動シャフト支持金具に使用する軸受を検討し作図する。
小骨形状と寸法を参考とした昇降舵3番小骨の海軍航空技廠の素面です。
昇降舵桁については海軍航空技術廠の図面をそのまま1/10縮尺コピーし製作図としました。
昇降舵の前后縁金具の1/10製作図を書き、0.2mmアルミ板から2組を切り出します。
水平尾翼(水平安定板・昇降舵)の組み立て前、小骨2番・8番には昇降舵小骨と蝶番接続しています。
蝶番部分の構造と形状は写真の通りに製作しており接続部分は2mm真鍮棒を使用しています。
昇降舵を水平安定板に蝶番小骨を介して接続する。
海軍航空技術廠図面には水平尾翼の左右昇降舵連結と駆動構造図が有りませんのでシャフトとシャフト支持金具を想像して製作図としました。
製作した左右昇降舵の駆動連結部(連結駆動シャフトとシャフト支持金具)
左右昇降舵の連結状況写真
左右水平尾翼の全体写真
完成した水平尾翼(水平安定板・昇降舵・連結駆動構造)後部胴体に仮組しました。
後方からの仮組写真
連結状況はこの通りです。
後部下から撮影した連結部
水平安定板の辺縁を3mmφアルミパイプで縁取りしていますが実機では小骨に直接沿って外販を貼る構造になっています、垂直安定板も同様に縁取りしています。
仮組としているのは艦上戦闘機としての特徴である着艦フックと尾脚を製作取り付けることを考慮したためで着艦フックと尾脚を製作取り付けてからの本組となります。
コピーが斜めになってスミマセン、尾部翼の全体線図です。
参考に海軍航空技術廠の仕様を添付します。
次回は着艦フックと尾脚の製作と取り付け、そして水平尾翼の本組となります。
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