今月から主翼の製作に着手しました、何と言っても飛行機づくりでは主翼の製作が最も魅力的であり形が見えてくる度に自己満足に浸れると私は思っているのです。
前月のブログの終わりに書きましたが1号機、2号機はそんな誘惑もあって主翼から作り始め、しかも左翼そして右翼とバラバラに作り形が見えてから左右を連結すると言う順で作ったのですが、それが後に様々な不具合に遭遇してしまう原因となったのです。
そんな失敗の経験から今回は左翼、右翼ともに同時進行で作る事にしました。
先ずは現在の進捗写真からです。
そして百聞は一見に如かずの動画から観て頂けたらと思います。
如何でしょうか今回は主翼の骨格を成す前桁、後桁をアルミ板材から切り出すところから開始です。
主翼の線図であり、これが基本図になります。
主翼前桁の図ですが残念ながら後桁の図面がありませんでしたので後桁は主翼翼型断面線図から幅を割り出して手製の縮尺1/10図面に反映して作図してしまいました。 図面から前桁、後桁の型紙を作り(実際は1号機で作った型紙を再利用しています)その型紙に合わせて0.5mmアルミ板材にトレース、ケガキをおこなって手製の治具を使用して切り出します。
切り出した前桁、後桁
この状態ではペラペラで桁としての強度が有りませんから両端を5mmづつ折り曲げる事で前後の強度を得ています。
左右の桁を上反角傾斜1/10で連結し前桁、後桁を小骨(リブ)①②そして翼端の㉕㉖番小骨で組み立てました。
主翼の上反角ですが帝国海軍航空工廠の図面には前桁しかなかったので後桁も前桁同様に上反角を傾斜1/10で組み立てましたが、おお~そうだ・・YouTube動画の視聴者から「ねじり下げ」について指摘があったんだ・・と思い出して手持ち資料の帝国海軍航空本部、取扱説明書に何らかの記載がないかパラパラと見ていくと( ,,`・ω・´)ンンン?これ?と言う図面が有り、おお~これの事かな??
相當翼弦と言う図があり・・YouTube動画では読み方が判らなかったので「そうとみ」何て言ってしまいましたが、とう・つまり「そうとうよくげん」と読むのかもしれません。
これが「ねじり下げ」だとすると機体中心の仰角に対して翼端は1°捻じれていると言う事と理解して良いのかなあ~・・「ねじり下げ」1°何て作れるのかなあ~
「ねじり下げ」について調べましたので記載しました。
【ねじり下げ翼】
飛行機の機体や前方に対する角度を仰角と言いますが、ゼロ戦の主翼は仰角が胴体側から翼端に行くに従って下がっていくように出来ていて、ねじり下げとゼロ戦の本には表記されている。
つまり胴体では上向きだった主翼を途中からねじって翼端では下向きになる様になっていた、このねじり下げ角度は目で見てもわからない程度である。
この図により想像すると胴体基準線に対し機体中心線上における仮想翼断面は+3°上向き、つまり仰角が+3°と理解すると翼端では+2°と理解しても良いのか?と言う事は機体中心線上における仮想翼断面に対してマイナス1°だけねじり翼下げになっている
( ,,`・ω・´)ンンン?・・こんな理解で良いのかな~
この取扱説明書の主翼と言う項目を見ると特にねじり下げ翼を示唆する文章はない様に思うのですが下記の通りです。
他の資料として図面集(実験報告書としての図面集で製作図ではない)を見るのですがねじり下げ翼を示唆するのは見つけられません、まあ~私の図面を読む力がないのかもしれませんが。
只、素人ながら想像してみると後桁の上反角を前桁よりプラスにすると翼端はねじ下げの方向に動く、でも図面では前桁しかないので後桁の上反角傾斜はどうなっているのか分かりませんが、この想像は間違いでしょうか、でも模型では後桁の傾斜角度を調整して翼端を多少下げる様にしましたが「ねじり下げ」角度を正確に1°とするのは困難かと。
因みにインターネット検索では、ねじり下げの目的は翼端の失速を防ぎ、大仰角の横方向の安定性を増し旋廻性能を良くする事が出来た。
空中戦の最中に翼端失速を起こすとエルロンが効かなくなって横の安定性を失い旋廻が出来なくなる。低空から急上昇に移った時でもねじり下げ翼の御蔭で失速せずに済んだ。
着陸時に機体全体が大仰角をとっても翼端の仰角は中央よりも弱い為に本来なら失速する低速でも失速しないで済んだ。
と説明されていました。
( ,,`・ω・´)ンンン?・・どうなんでしょうか
今回はここまでですが、これから先はコツコツと根気の勝負になります。
面倒くささと戦うのですが頑張ります、では皆様ご機嫌よう( ^ω^)・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿