『ウオーキングが仕事?(2/2)』
終焉の地と決めて引っ越してきた善通寺市、早いもので住み始めて7年が過ぎた訳ですが当初はウオーキングと言うより物珍しさも相俟って土日や休日に30分程度歩の気休め散歩でした。
しかし再度上がってしまったA1c、血糖値を下げるためには散歩じゃイカン!爺臭さを払拭しウオーキングと称して午前中1時間10分から20分のコースを3つ作ってローテーション。
大雑把ですが今までの実績から100歩/1分ですので60分で6000歩、80分で8000歩と言ったところでしょうか。
距離に換算すると、これも大雑把ですが0.8m/歩ですので8000歩を歩くと6.4Kmとなります。
①自宅→地蔵池→護国神社→乃木神社→市役所→JR善通寺st→尽誠学園→自宅
香川県は雨が少く弘法大師(空海)さんが多くのため池を作ったと言う由来がありますが、このウオーキングコースにも地蔵池の他に途中大小三つ、ため池があります。
1時間10分で歩数は7000歩弱ですね。
地蔵池から象頭山(大麻山)を望む風景。
象頭山の左端に「こんぴらさん」が在ります。
唐突ですが「底樋」そこひって知っていますか。
ため池の目的は水田への水供給にあるのですが田圃へ水を流すためにため池の底にある 栓を開けなければなりません、その栓と言いますか今風で言うと弁、バルブですよね、 これを「底樋」と言うのだそうです。
初めて知りました。
勿論、土木や建築に関わる人にとっては常識だそうですが。
筆の様な形(筆木)の栓が底の穴を塞いでいて水を流す時に人力で“ええ~い!と引き 上げて水を流す・・・・なあ~るホド。
今は鉄製のハンドルを回してバルブを開ける様になっていました。
②自宅→自衛隊第14旅団駐屯地→第75番札所善通寺→JR善通寺st→自宅
善通寺市には弘法大師(空海)生誕の善通寺と陸上自衛隊第14旅団があり自衛隊駐屯地の敷地内に大日本帝国陸軍第11師団司令部が当時のままの形で資料館として残されていて一般の方も見学する事ができます。
この第11師団は日清戦争後に新設された6師団の一つで乃木希典中将が初代師団長を務めた、とWikipediaに記載されていますが詳細はWikipediaを検索して下さい。
この資料館を見学したときに歴代師団長の写真も飾ってありましたが、その中には明治41年に師団長を務めた、と伊地知幸助中将の写真もあって・・・何せ「坂の上の雲」を読んだ方なら驚きを禁じ得ないのではないか!と。
「坂の上の雲」で司馬遼太郎は乃木希典将軍を無能、愚将と書いていますが善通寺市に住んで乃木神社を参拝し、そして第11師団新設で赴任した乃木将軍の逸話を聞くにおよび印象が変わってきた自分に気づかされます。
話すと長くなって本稿の趣旨を外れてしまいますので止めますが後日、見学記とでも称して詳細に紹介させて頂きたいと思っています。
ウオーキングルートに話を戻しまして、今でも使用している第11師団当時の赤煉瓦倉庫が並ぶ道路を真っ直ぐに進むと第75番札所善通寺の五重塔が見えてきます。
このウオーキングコースも約1時間10分から20分のコースで歩数にして7000歩~8000歩です。
赤煉瓦倉庫があり第14旅団司令部は左側にあります。
地元の人は「お大師さん」と呼ぶ第75番札所善通寺
この境内を通って一周するコースですが途中に四国では大きい宮脇書店の善通寺店が在り、寄って立ち読みするのが常になっています。
③自宅→尽誠学園→与北橋→鉢伏ふれあい公園→与北橋→金倉川沿いに一周して自宅
尽誠学園は伊良部秀輝が甲子園で活躍した1986年頃に有名になった高校ですが、体育館で練習する剣道の気合が聞こえてくるウオーキングコースです。
30分を歩くと善通寺市が管理する鉢伏ふれあい公園に到着、この地域特有の地形と言いますか小高い山に作られた公園の坂は適度な負荷となって寒いこの季節でも頂上にある東屋に着くと汗ばんでいます。
東屋からは瀬戸内海が一望でき春には藤棚の藤も満開となり反対側の山からは鶯の鳴き声も聞こえ何とも心落ち着くウオーキングコースです。
同じ東屋から岡山県、児島の鷲羽山ハイランド方向ですが左は京極家の丸亀城そして右側には瀬戸大橋が望めます。
天空の城、竹田城が有名ですが如何ですか!丸亀城も天空の城ですよ!ね。
このコースも1時間20分、歩数にして約8000歩のコースです。
気まぐれのコース変更もありますが概ねこの三つのコースを繰り返し仕事と称して歩いていますが1日のノルマ10000歩以上を達成するために午後は近くに流れる金倉川土手沿いの一周、3000歩を歩き先に報告しましたウオーキングが仕事?の実績になっています。
金倉川の土手から見る四国山脈(讃岐山脈)で右方向が徳島県になり多度津から高知へ向かうJR土讃線が走っています。
善通寺市って人口33,478人、世帯数13,120世帯と小さい都市ですが歩いてみると結構、観るべきところが一杯あって最近では終焉の地として決めた事に満足しています。
そうそう、陸軍第11師団があったからと思いますが善通寺市には国立病院、現在は小児病院と一緒になり四国こどもとおとなの医療センターが在って重篤な病気になった時の心配もいりません。
今回はウオーキングコースと言う事で簡単に紹介しましたが古墳群もあり又、近隣には「こんぴらさん」で有名な金刀比羅宮、弘法大師が作ったとされる四国最大のため池、満濃池もありますので“さくらじいが見た”残日スポットとして紹介していきたいな~と勝手に考えています。